
娘は浜学園に通っていました。
浜学園と聞くと「厳しい」という印象を持つ方も多いかもしれません。
ただ、娘が通っていた教室は、いわゆる“静かで落ち着いた学習空間”とは少し違っていました。
むしろ、上位クラスになるほど子どもたちのエネルギーが高く、活発で、自由。
その様子は、まるでいろんな動物が動き回る サファリパーク のようでした。
以前の記事でも触れましたが(記事「中学受験塾って意外とうるさいって話」)、こうした“上位クラスのにぎやかさ”は浜学園に限らず、進学塾ではよく見られる特徴です。
才能の方向が多様で、反応が早く、ひらめきが強く、そして自由でとても元気。
先生たちも「ここはサファリパークだよね」と笑っておられました。
そのにぎやかさをただの騒がしさと捉えてしまうと、少しもったいない。
娘の体験を通して見えてきたのは、にぎやかさの奥にある知的な刺激と、子どもたちが育つ環境の豊かさでした。
目次
注意される日常。でも、その裏にはずっと「学びの熱」がある
娘の校舎だけかもしれませんが教室にはカメラがあり、事務所から各教室の様子を確認できる仕組みがあります。
娘の話では、授業前に話し声が大きくなると、
「静かにしなさい!」
と放送で注意されることもしばしば。
すると今度は、カメラの真下など“映りにくい位置”で遊ぶ子が出てきたりする。
当然声で分かるので先生が教室に来て、また注意される。
廊下でふざけあってるのを見つかり、先生に注意される。
娘はいつも、
だれかがいつも叱られてる
と笑っていました。
けれど、授業が始まると先生の一言でスッと静まり、空気が一瞬で切り替わることがよくありました。
にぎやかに見えても、子どもたちなりに学ぶ準備ができていて、その環境だからこそ育つ力もあるのだと感じます。
授業では笑いが起きる
にぎやかさの中にも“知の楽しさ”がある
娘のクラスでは、授業中にお腹を抱えて笑うこともよくあったそうです。
先生の何気ない一言や雑談が子どもたちのツボに入り、教室全体がどっと笑いに包まれる。
ただ面白いだけではなく、笑いの中にも学びがあって、子どもたちが自然と引き込まれていく。
娘はよく、
「授業が盛り上がって、塾が楽しい!1時間が5分くらいに感じる」
と言っていました。
これは“遊びとしての楽しさ”ではなく、学びが面白いと感じられる楽しさ。
- 驚きのある説明
- 意外性のある雑談
- 子どもたちのひらめきが広がる瞬間
こうした“知的なおもしろさ”が、にぎやかなクラスの中にずっと流れていました。


授業中の私語はNG。でも「授業に関係していて面白ければアリ」
娘のクラスでは、授業中の私語は禁止。
ただし1つだけ例外がありました。
「授業に関係していて、なおかつひねりがあり、面白い話なら先生が拾ってくれる」
成績上位の子は、この“ひねり”が本当に上手で、
「それはおもしろい!」と先生が話を広げることもあれば、
「それは面白くない。もう黙れ(笑)」と軽やかに切られることも。
学ぶことそのものを楽しんでいる空気があって、娘はこのやり取りを見るのが大好きでした。
サファリパークのようでも成績が伸びる理由
ママが一番気になるのは、ここだと思うのです。
「そんなに騒がしくて大丈夫なの?」
「ちゃんと集中できるの?」
私も最初はとても不安でした。
でも、1年間見ていて気づいたのは、にぎやかだからこそ身につく力もある ということでした。
娘が伸びた理由を3つにまとめてみます。
①子ども同士の“知的刺激”が圧倒的に強い
子供は反応が速く、ひらめきや発想がとても豊かです。
「あれってこういうこと?」
「でもこれ矛盾する?」
「こっちの方が近道ちゃう?」
こんなやり取りが自然に生まれ、クラス全体の思考が押し上げられていく。
静かだから良いわけではなく、知的な密度が高いから伸びる のだと感じました。
大人に例えると、静かな会議だと眠くなりますが、ディスカッションが盛り上がると有意義な会議になるようなものですかね。
② “切り替え力”が育つ
にぎやかな環境でも成績が伸びる子は、集中する瞬間のスイッチがすごく上手です。
普段はワイワイしていても、先生が大事な話に入ると、空気が変わる。
娘もこの切り替えを自然と身につけていき、
「雑音あっても全然気にならん」
と言うようになりました。
③ 叱られる経験が“心の筋力”になる
最近は、学校でも家庭でも叱られる経験が減っています。
でも叱られることは、
- 気持ちを切り替える
- 自分の行動を振り返る
- 人の気持ちを考える
こうした力を育てる大切な時間でもあります。
娘は叱られる男子を見ながら(笑)、「こういうことしたら迷惑かかるんや」と理解を深めていきました。
にぎやかさに不安を抱くママへ
もし今あなたが、
「こんな環境で大丈夫なのかな…」
「静かな方が伸びるんじゃない?」
と思っているのなら、その気持ちはとてもよく分かります。
でも子どもは、大人が想像する以上に柔軟で、強いです。
にぎやかな環境でも、温かい先生と仲間の中で、必要な力をしっかり育てていきます。
静けさが絶対の正解ではなく、にぎやかさが問題になるわけでもない。
大切なのは、その子がその環境でどう育つか ということだと思うのです。
娘はサファリパークのような環境の中で、たくさん笑い、たくさん学び、たくさん成長しました。
保護者ができる小さなサポート
一つだけ、送り出す側として子どもに伝えてあげたいことがあります。
「ここは、みんなが勉強しに来ている場所なんだよ。」
自分の時間だけでなく、周りの時間も大切にする姿勢は、これからの学びの土台になります。
もちろん、すべてを家庭が背負う必要はありません。
先生たちは必要な場面でしっかり向き合い、叱り、導いてくれます。
子どもたちはその中で自然と育ちます。
塾の様子が気になるママの参考に、少しでもなれれば嬉しいです。