
中学受験が始まると、毎日のように増えるプリント、リビングに浸食してくる塾のテキスト類…。
そして毎日のように「お母さん、あれどこ?」と聞いてくる子ども。
気づけば、勉強そのものよりも、環境づくりに気力を持っていかれる日も少なくありません。
わが家も最初は、「とりあえず家にあるもので何とかしよう」と思っていましたが、プリントは紙袋につっこんだまま放置され、使い終わった大量のテキストやノートの山が部屋を圧迫。
机の周りが散らかっていると子どもの集中も続かず…。
そんな“小さな困りごと”が積み重なるほどに親のイライラも増えていきました。
私自身、昔文房具店で2年間バイトしていたこともあり、事務まわりの道具については多少知識があるつもりでしたが、中学受験の世界では「本当に使いやすいもの」の基準がまた違うのだと痛感しました。
そこで一つひとつ道具を見直していく中で気づいたのは、豪華なグッズよりも、毎日のストレスを少し軽くしてくれる“実用品”こそが、いちばん役に立つということ。
プリントの整理が続くもの、時間の感覚が自然に身につくもの、子どもが前向きになれる仕掛けがあるもの。
どれも派手ではありませんが、忙しい親子にとっては確かな支えになりました。
今回はその中から、「これは本当に買ってよかった」と心から思った五つの道具をご紹介します。
どれも特別なものではありませんが、わが家の体験が、ご家庭のヒントになればうれしいです。
ホワイトボード
ホワイトボードは、実は子どもが2歳くらいの頃から家にありました。
当時はマーカーで線を書いたり、マグネットを貼ったりするのが楽しいようで、身長と同じくらいの大きなホワイトボードは、どちらかというと“良いおもちゃ”のひとつでした。
本格的に使い始めたのは、文字が少し書けるようになったころ。
覚え初めのひらがなを一生懸命書いてみたり、小さな声で説明しながら 先生ごっこ をしたりと、遊びと学びの境目がない、自由なホワイトボードの時間が続いていました。
そのうち、「どこでも先生ごっこがしたい」という本人の希望もあって、壁掛けの固定式からイーゼルに乗せて移動できるスタイルに変えました。


使い方が大きく変わったのは、やはり中学受験を始めた4年生になってからです。
リビング学習を続けていると、「言葉だけで説明するには限界があるな…」と感じる場面が一気に増えていきました。
特に算数の図形問題は、線を引いて見せるだけで理解が深まり、「この漢字ってどう書くんだっけ?」という小さな疑問にも、その場でさっと書いて説明できるのがとても便利でした。
「大きいし、場所を取るなあ…」と感じることもありましたが、実際にはその大きさこそが、学習のプラスに働きました。
広いスペースに図を描いて整理できることで、子どもの理解がぐっと深まり、親子の会話も自然と増えていったからです。
そしてとても効果を感じたのが、小さい頃から続けていた “先生ごっこ” が本格的なアウトプット学習になったこと。
難しい問題を自分なりに説明しようとすると、分かっている部分とあいまいな部分がはっきりと浮かび上がります。
この「説明してみる」というステップが、学びを深めるきっかけになっていました。
イーゼルに乗せたホワイトボードは家のどこへでも持ち運べるので、その日の気分でダイニングが教室になったり、自分の部屋が教室になったり。
学びの空気が少しカジュアルになり、子どもも取り組みやすい様子でした。
中学受験直前期には、スケジュール表を貼ったり、その日の学習予定を書き出して「見える化」するスペースとしても活躍しました。
大きく書いて、消して、チェックしていくことで達成感も感じられ、毎日の学習のリズムが整う一助になっていたと思います。


ホワイトボードは、親が教えるための道具というよりも、子ども自身が考え、整理し、表現するための“ステージ” のような存在でした。
プリンター(Brother MFC-J6983CDW)
ププリンターは、安い機種から高い機種まで本当に幅が広く、「どれを選べばいいのか分からない」という声をよく聞きます。
特に中学受験を始めたばかりのご家庭ほど、「過去問を印刷するために買った方がいいのかな?」と迷うのではないでしょうか。
実は、過去問の印刷だけが目的なら、プリンターは必須ではありません。
教英出版(いわゆる白本)の過去問は、実際の試験用紙に近い形式で作られており、そのまま家庭で使用できます。
コンビニでコピーをとる場合と比べても、コスト差はそこまで大きくありません。
わが家も過去問に関しては、ほとんどコピーを使いませんでした。
過去問の2回目を解きたいときは、白本をもう一冊買い足せばいいと想定していたので、過去問印刷のため“だけ”でプリンターを買う必要性はあまり感じていませんでした。

それでもなお、最終的にはプリンターを購入しました。
熟考の末に選んだのが Brother MFC-J6983CDW。
今は後継機として MFC-J7300CDW が出ていますが、もし今の機種が壊れたら迷わず買い直すと思うほど、わが家の学習を支えてくれた“相棒”です。
ペットの猫がプリンターの上に乗って、紙をひっぱりだしたり、印刷した出てきたものをビリビリに破ったりするので、猫除け置いてます。
中学受験の学習が進むにつれ、テストや小テストのやり直し、塾プリントのコピーなど、「必要なときにすぐ印刷できる環境」 が、子どもの集中力と親の余裕に直結することを強く感じました。
A3対応のプリンターは、図や表の多いプリントとの相性が抜群です。
余白を広く印刷できるのも便利で、書き込みやすさが全然違います。
特に助かったのが、高速コピーと自動原稿送り装置(ADF)によるまとめスキャンです。
ADFがある機種なら、原稿をセットしておくだけで自動で次々とコピーしてくれるので、手作業の負担が大きく減りました。
大量のプリントも“見守っているだけ”で処理できるため、時間が限られる平日の夜でもスムーズに準備が進み、とても助かりました。
またスキャンデータを保存しておくと、いつでも必要なプリントを再印刷できるうえ、過去問の問題だけをピックアップしてオリジナル問題集を作ることもできました。
間違えた問題だけを集めた“弱点補強プリント”も簡単に作れるため、直前期には欠かせない存在になりました。
また、スキャンデータとして保存しておくことで、紙の束がどんどん膨れ上がることから解放されました。
プリントは思い切って手放しても、データとして残っていれば必要なときにすぐ取り出せます。
これは親にとって大きな安心でした。
中学受験家庭でプリンターを選ぶ際の基準としては、以下のポイントが特に重要だと感じています。
中学受験のプリンター選びで重視したポイント
- A3が印刷できる(過去問のサイズに対応)
- スキャナ機能がある(両面スキャンが必須レベル)
- 自動原稿送り装置がある(大量のプリントを一気に処理)
機能をしっかり使いこなすためには、ノートパソコンなどのPCが必要になる点にも注意が必要です。
高い買い物ではありますが、使いやすさがそのまま“学習のしやすさ”と“親の心の余裕”につながる道具 でした。
プリンターは決して必須ではありませんが、学習を後押ししてくれる心強い存在であることは間違いありません。
卓上クリーナー&ハンドクリーナー
毎日の学習で、じわじわとストレスになるのが消しカスやシャープペンの芯。
机の上だけでなく、気が付くとフローリングに黒い線‥‥。
なんで机の上から落とすのよ
えへ(笑
気を付けてくれても、やはりどうしても床に落ちてしまいます。
卓上クリーナーを置いたことで、この悩みが一気に軽くなりました。
スイッチひとつで吸い取れる手軽さが子どもにとって心地よいのか、ちょっとしたゲーム感覚で机をきれいにしてくれるように。
机がすっきりすると気持ちの切り替えも早くなり、フローリングの黒ずみも減って、親としても助かりました。
特別な機能がなくても、片づけやすさが整うことで学習環境は大きく変わります。
小さな道具ですが、毎日の学習に欠かせない存在になりました。
26穴パンチ
プリント整理は中学受験の永遠のテーマです。
わが家も最初は二穴のファイルを使っていましたが、子どもがめくるたびに穴が破れ、補強シールが手放せませんでした。
そこで導入したのが26穴パンチ。
細かい穴で紙を多点支えるので、プリントが圧倒的に破れにくく、まとめて保管しても形が崩れにくいのが魅力でした。
ゲージパンチは何度か動かして穴をあける必要があり、少し手間はかかりますが、それでも仕上がったプリントがきれいに閉じられる安心感は大きく、結果として管理のストレスがぐっと減りました。
プリントを探す時間がなくなるだけで、学習のリズムが整っていくのを実感しました。
ゲージパンチで穴あけするのが面倒と言う方にはグリッサーがおススメです。
我が家もこちらを買いました。
力を入れなくても1スライドで一気に穴があくので、作業時間を大幅に短縮できます。


ボタン付きストップウォッチ(ドリテック T-603)
中学受験では時間の中で考える力が欠かせません。
専用のストップウォッチを使い始めて感じたのは、ボタンを押すという動作が子どものやる気を引き出すということでした。

まるで早押しクイズのように、自分で「よーい、スタート」と押すことで集中モードに切り替わります。
もしろんスマホでもタイマー機能はありますが、スマホは近くに置いておくだけでも通知の気配が気になってしまい、気づかないうちに意識が散ってしまうこともあります。
だからこそ、学習専用のタイマーがあることは大きな武器になりました。
画面が見やすく音も控えめなので、過去問演習にも日々のちいさなタイムチャレンジにもぴったりです。
ボタンを押したときにちょっとピカっと光るのも子供心をくすぐります。
子どもの集中リズムをつくる、小さな相棒でした。
我が家が買った商品はコレ
中学受験の道のりは、毎日の小さな積み重ねでできています。
その中で、少しでもストレスを減らし、子どもが前向きに取り組める環境を保つことは、親にとって大切な役割の一つだと感じています。
今回紹介した五つのアイテムは、どれも派手ではありませんが、使いやすいという一点が生活を変えることがあります。
道具はあくまで脇役ですが、その脇役が支えてくれる力を借りて中学受験を乗り切っていきましょう。
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