
6年生の冬。クリスマスとお正月が近づくと、胸のざわつく
12月が近づき、街が一気に華やぐ季節になると、胸の奥がそわそわする。
もうすぐ受験が始まるという緊張感に加えて、周囲がクリスマスや年末ムードで楽しそうにしている中、「今年はうちだけ受験モードなんだ…」と感じてしまう疎外感。
下のきょうだいがいるご家庭なら、「受験は関係ないのに我慢させて可哀そうかな…」という申し訳なさもあるかもしれません。
受験生がいる冬は「少しは楽しませてあげたい」という気持ちと「崩したくない生活リズム」という思いの間でお母さんの心が小さく揺れ続ける時期でもあります。
ここでは、わが家の経験と、ほかのご家庭でよく聞くケースを合わせてクリスマスとお正月の“ちょうどよい過ごし方”をご紹介します。
目次
クリスマスは「日常の中の小さな灯り」くらいがちょうどよかった
わが家の娘は、塾の先生から
クリスマスもお正月も受験が終わってからね
と言われていました。
もちろん、娘も塾の同級生も「それは当然のこと」として受け止めていました。
なので、受験の年のクリスマスとお正月は勉強の邪魔にならない範囲で“ちょっとだけ特別”を添えるように工夫しました。
わが家のクリスマス:短い時間の小さな楽しみ
・塾の直前特訓は休まずいつも通り行く。
・ホールケーキは家族3人で食べきるまで時間がかかるので、違う味のショートケーキ2つ(←2つという特別感)
・プレゼントは中学校になっても使える ワイヤレスヘッドホン
・夕食は家で、“チキンやシチューなどそれっぽいけれど普段通りの夕食の時間で終わる”メニュー
プレゼントはだいたい毎年ゲームソフトや、本なのですが今年は勉強の時間がとられないように中学校生活が楽しみになるようなプレゼントを選びました。
短い時間でも、「今日は少しだけクリスマス」という空気が流れると、子どもはふっと表情が柔らかくなりました。
他のご家庭でも多い過ごし方
・外食は避けて家で簡単に
・ツリーは出さずに、ちょっとした飾りつけだけ
・プレゼントは“遊ぶもの”より“通学で使うもの”
・ケーキだけ楽しむスタイル
どの家庭も“盛り上げすぎず、でも心をあたためる”というバランスを探していると感じます。
お正月は家庭ごとに“忙しさの形”がちがう
男子は「正月特訓・プレ入試」で本番さながら
灘・甲陽・東大寺などを目指す関西男子のご家庭では、お正月はむしろ一年でいちばん慌ただしい時期になります。
正月特訓やプレ入試がほぼフル稼働で、家でのんびりする時間はほとんどありません。
そんな中でも、「合間に初詣だけは行ったよ」というご家庭もありましたが、基本的には塾が終わったらすぐ帰宅し、翌日の模試や特訓に備えて早めに休む…という流れが多いようです。
男の子の家庭からは
「ほとんど家にいなかったから、逆に親は楽だったよ」
「三が日って何だったっけ?」
といった声も聞こえてきて、“戦いの中の三日間”という雰囲気が伝わってきます。
女子は“三が日=入試日と同じ日程で過去問三昧
娘の塾では、女子は三が日に特別イベントもなく、直前特訓も休みでした。
でも休みだからと言って、のんびりするわけではありません。
塾の先生からは、こんな指示がありました。
お正月の3日間は実際に出願したスケジュール通りに、最新の過去問を解いて、時間や1日受験する体力や集中力の確認をしてください。
時間も、本番と同じ開始時間でやってください。
そのため、わが家も志望校の最新年度の過去問を1日に2校分 こなしていました。
午前中に1校分の過去問を解き、午後になると、特に3科目目あたりから娘の集中力が少しずつ落ちてくるのが分かりました。
「統一入試からの3日間は、想像以上に体力勝負なんだな…」そう実感したのは、この三が日でした。
我が家も丸つけと直しまで含めると、あっという間に一日が終わり、気が付いたら3が日終了していました。
他のご家庭の声から見える共通点
塾のママたちにお正月の過ごし方を聞いてみても、ほとんど同じ雰囲気でした。
- お正月の塾イベントがあれば参加
- 塾のイベントがなければ、最新の過去問を解く、本番と同じ開始時間で取り組む
- 初詣は状況を見て、行っても近所で短時間だけ
- テレビは封印、親も我慢
- 年越しや三が日の雰囲気は控えめに
いずれの家庭も、“淡々と日常を続ける” という空気がありました。
帰省・初詣・おせち…「例年の習慣」をどう扱うか
帰省はお休みする家庭が多い
わが家は例年、義理実家へ帰省していましたが、6年生の冬だけは前もって事情を話し、自宅で過ごしました。
実際、多くのご家庭が同じ選択をしています。
実際、同じように帰省を控えるご家庭はとても多いです。
大勢の親戚に会うと感染症の心配もありますし、生活リズムが大きく崩れてしまうこともあります。
「今年だけは」「入試が終わったら必ず挨拶に行きます」と丁寧に伝えると、理解してもらえるケースがほとんどだと思います。
おせちは“簡略化する”ケースが多数
・作らない
・必要な分だけ買う
・いつもの食事にする
調理・片付けの時間を減らし、家のリズムを崩さないための選択ですね。
わが家でも、元旦の朝にほんの少しのオードブルを並べて、お年玉を渡してあとはいつも通り。
「お正月らしさ」は、気持ちだけそっと添える程度でした。
初詣は「行く家庭」「行かない家庭」にわかれる
わが家は行きませんでしたが、友達が初詣で買ってきた 合格祈願のお守りや鉛筆 をくれて、娘はとても嬉しそうでした。
“誰かに応援されている”その実感は、受験期の子どもにとって大きな力になりますね。
こうした心遣いが、どれほど励みになったか…今でも感謝しています。
初詣は合格祈願をかねて行かれるご家庭も多くいらっしゃいました。
わが家は合格祈願は試験の1週間前くらいだったかな~。
塾のお友達が合格祈願はお正月の初詣と一緒に済ませたと聞いて、慌てて行きました。
お正月番組は録画して、本番後のお楽しみに
見たい気持ちはある。でも…
わが家では、年末年始のテレビを親子とも一切見ない と決めていました。
理由はとてもシンプルで、そもそも普段からYouTube派で、テレビは1日1時間ほどしか見ていなかったこと。
そして、お正月の楽しい番組を見始めると、どうしても“だらだらモード”になりやすいからです。
お正月のテレビは楽しい番組も多く、視聴時間もついつい長くなってしまいます。
一度ゆるんだリズムを戻すのは、想像以上に大変です。
夜遅くまで特番を見ると、翌日の調整に時間がかかってしまいます。
だから、お正月番組はとりあえず録画だけして、「入試が終わったら見ようね」と声をかけていました。
実際には、受験が終わってからも録画した番組はほとんど見ず、娘はゲームやYouTubeで過ごしていましたが…
“見なくても困らないものは、見なければ見ないで済む”
案外そんなものなんだな…と感じました。
年末年始は、親の“空気”がいちばんの安心になる
特別なことよりも「変わらないこと」が大切
6年生の冬を振り返って感じるのは、親の空気が揺れないことが最大の安心につながる ということ。
食事の時間、起きる時間、寝る時間。
どれも普段と同じように整えただけで、家の中の空気は驚くほど落ち着きました。
どんなに不安があっても、親が静かにいつも通りでいるだけで、子どもは安心して机に向かえます。
「特別な応援」は、実はそんなに必要なくて、ただ日常を守ってあげることが、いちばんの力になると思います。