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失敗例から学ぶ「中学受験 当日の準備②移動編」

失敗事例から学ぶ当日の準備②移動編

いよいよ受験当日の朝。

「電車、ちゃんと動いてるよね?」
「早く出発したけど、時間に間に合うかな…」

どれだけ準備していても、当日は“予想外”が起きやすいものです。
でも、先輩ご家庭が経験してきた失敗には、これから本番を迎えるお母さんにとって大切なヒントがたくさんあります。

今回は、“移動”で起こりやすい失敗例と対策 をまとめました。
持ち物編と同じく、ひとつでも心の負担が減り、お子さんが落ち着いて本番に向かえるお役に立てば嬉しいです。

電車の車内に忘れ物

ありえないようで、実際に身近で起こった話です。

入試が不安で、子どものリュックの中は参考書でパンパン。
それを見たお母さんが、受験票や筆記用具など大切なものは手提げカバンに入れて、子ども自身に持たせたそうです。

電車に乗り、参考書を読むためにリュックをごそごそ。
手提げカバンは横の席へちょこんと置く。
お母さんはスマホでルートを再確認。

そして最寄り駅。
降りた瞬間、子どもがひと言。

「手提げカバン…電車の中に置いてきた…」

もちろん電車はそのまま発車(泣

幸い、お母さんが予備の受験票や筆箱を持っていたため受験はできましたが、午前入試だったため上履きを買う時間がなくとても焦ったとのこと。
何より、子どもが一気に動揺したのがわかったから、こちらもドキドキしたと話してくれました。
(この男の子は無事に合格しています)

ポイント

  • 手荷物は持たせても、管理は親子で一緒に
  • 子どもの荷物は、できるだけ“ひとつにまとめる”

ICカードの残高不足

「ピンポーン」の音ひとつで、親子の心がざわつく

移動トラブルで一番多いのが、ICカードのチャージ不足。

大人は「あ、チャージしなきゃ」と軽く受け止められても、当日の子どもは違います。

後ろから、同じ会場へ向かう受験生がどんどん通り過ぎていく。
親がチャージ機に走る姿が見える。
それだけで「置いていかれる…」という感覚が一気に押し寄せてしまいます。

たった数秒の“ピンポーン”が、小学生にとっては大きな動揺になることがあります。

移動は、ただでさえ緊張感が高いもの。
交通系のトラブルは前日の準備で100%防げます。

電車遅延・運休・大混雑

——「いつもの10分」が「20分以上」かかることも

受験日だけは駅も道も、普段の倍以上に混みます。

あるお母さんは、駅の改札を出た瞬間、「なにこれ…?こんなに人いるの?」と声が出たほどの行列に驚いたそうです。

  • 駅のトイレはすぐ行列
  • ホームのエスカレーターも並ぶ
  • 改札前も進まない

普段10分で着く道が、人の波で 20〜25分かかった というのは“受験あるある”。

そして、必ずと言っていいほど起きるのが大雨/雪/電車遅延。

電車のアナウンスひとつで、子どもは「試験に間に合わない?」と一気に不安になります。

◎ 移動でやっておきたい準備

  • 試験日と同じ時間帯に、事前にルートを歩いておく
  • 普段より1.5倍時間がかかる前提で出発
  • 早く着いたときに過ごせる“落ち着ける場所”を決めておく
  • タクシーは雨の日つかまりにくい前提で考える
  • 乗り換えアプリは前日までに登録
  • 雨・雪は“滑りにくい靴”
  • 場所によっては前泊も選択肢に

「早く着きすぎても困るかな?」と心配される方もいますが、受験当日は 早め=正解。

ゆっくり呼吸が整う時間は、子どもの大きな安心につながります。

会場までの道で迷う

試験日だけ、人の流れが“壁”のようになります。
普段なら見える学校の看板も、受験生の列に隠れて全く見えないことも。

「行列についていったら、別の塾の待機列だった」「同じような受験っぽい子供についていったら、同じ最寄り駅の別の学校に向かっていた」
そんな失敗は、本当に多いんです。

特に人混みが苦手なお子さんは、“前も見えない状態で歩かされる”というだけで疲れてしまいます。

会場までの“歩き”の準備

  • 前日までに、下見に行き、ルートを確認しておく
  • 下見が難しい場合は、Googleストリートビューで画像確認
  • 入り口が複数ある学校は、どこから入るか決めておく
  • 「第二ルート」も確認
  • 会場近くの「お母さんの立ち位置」も決めておく

雨・雪・風の日特有の失敗

——天候の悪さは、想像以上に子どもから余裕を奪う

雨・雪・強風の日は、ただ歩くだけで体力も気持ちも奪われます。

  • 傘が風で飛びそうになる
  • 靴下が濡れて一気に冷える
  • カイロの貼りすぎで逆に暑くなる
  • 合羽・レインポンチョが邪魔で歩きにくい

受験の日の天候は、残念ながら選べません。
だからこそ、事前の備えが安心につながります。

◎ 天候別の対策

  • (雨)折り畳み傘+傘袋
  • (雨)予備の靴下+靴が濡れたときのビニール袋
  • (雪)滑りにくい靴で
  • (寒さ)貼るカイロは背中・お腹の2つだけ
  • (風)フード付き上着より、“首元を温めるマフラー”が効く

冷えや濡れは、集中力を一気に奪うもの。
「少し大げさかな?」と思うくらいの備えが、子どもを守ります。

車で送迎

——渋滞は学校が配慮してくれない

午前・午後で会場移動があるご家庭は、車で移動することもありますよね。

多くの学校が「公共交通機関をご利用ください」と案内していますが、事情によっては車が必要なケースもあると思います。

ただし、当日に頭を悩ませるのが 駐車場問題

  • 下見のときはガラガラ
  • 本番は周辺がほぼ満車
  • 予約制なら満枠の可能性も

さらに怖いのは、道路の渋滞は学校側が一切配慮してくれないこと。

電車遅延の場合は試験開始をずらす等の対応がありますが、車の渋滞は“自己都合”扱いです。

車移動の対策

  • 駐車場の事前確保
  • 同曜日・同時刻の下見が必須
  • 遅延や事故の際の公共交通機関への切り替えも検討

など、慎重な準備が必要です。

——バス酔いは、本当に突然やってくる

あるお子さんは、疲れと緊張が重なったのか、バスの車内で酔ってしまい、降りてすぐ吐いてしまったそうです。

そのまま青い顔で試験会場へ。
「集中できなかっただろうな…」とそのお友達が話してくれました。

乗り物酔いは、普段しない子でも“当日の緊張”で起きることがあります。

バス移動の対策

  • 乗り物酔いしやすい子は 酔い止め(眠くなりにくいタイプ)
  • 早めに到着できる便を選ぶ
  • 外の景色が見える席を選ぶ
  • 暑すぎる車内の場合は、軽く上着を脱げるようにしておく

「バスは平気だと思ってたのに、当日に酔ってしまった」という声は少なくありません。

まとめ

移動は、ただ“会場に行くため”だけの時間ではなく、子どもの心を整える、とても大切な時間です。

当日の移動がスムーズだと、お子さんはいつも通りの表情で会場に入っていきます。

逆に、ちょっとしたトラブルでも一気に気持ちが揺れてしまう。
だからこそ、前日までの準備と“余白のある行動”がとても大切です。

どうか、当日の朝が穏やかでありますように。
お子さんが落ち着いて本番に向かえますように。

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