
受験の当日。
「忘れ物はないかな」
「会場で気持ちが乱れないかな」
何度準備しても、不安はゼロにならないものですよね。
受験会場で、カバンの底からくしゃくしゃになった受験票を取り出していた男の子に、お母さんが
「もう!何してんの!!」
と叱っている場面を見かけたことがあります。
試験直前に、バタバタしたくないしケンカもしたくないですよね。
そのためにも、親子でしっかり準備しておきたいところです。

でも、これまで多くのご家庭が経験してきた“当日の失敗”には、これから受験を迎えるお母さんにとって大切なヒントがたくさんあります。
この記事では、実際にあった失敗談をもとに、
「どう準備すれば、安心して当日を迎えられるか」 をまとめました。
どれも小さな工夫ですが、少しでもトラブルを未然に防ぎ、安心してお子さんが受験できるヒントになれればうれしいです。
目次
受験票
受験票は親子で2枚
まずは受験票。
これを忘れてしまうと、どうしても気持ちが大きく動揺してしまいます。
前日・当日と、しっかり確認しておきましょう。
受験票は、親子でそれぞれ1枚ずつ持つのがおすすめです。
折れてしまったり、カバンの中でくしゃくしゃになってしまうと、合否には関係ないとはいえ印象がよくありません。
クリアファイルやカードケースなどに入れておくと安心です。

受験票は「いつでも印刷できるように」データでも持っておく
またスマホで受験票のPDFファイルなどをダウンロードしておくと、いざという時にコンビニで印刷も可能です。
出願手続きをパソコンでされている場合は、受験票のPDFなどを保存し、準備しておきましょう。
miraicompassなどのWEB出願サイトに、スマホからもログインできるかどうか確認しておくと、「あれ?受験票がない!」というときにも落ち着いて対応できます。
万が一、受験票を忘れてしまっても、学校側は受験生の情報を把握していますから、スマホで申込状況や受験番号が確認できると、再発行などの手続きもスムーズです。
今までコンビニのコピー機でPDFを印刷したことがない方は、本番用の受験票を印刷する際など、試しに一度やってみると安心です。
また、学校によっては受験票以外に「入学志願書」や「受験受付(確認)票」といった、受験票に似た書類が必要な場合もあります。
このあたりは、必ず募集要項で持ち物を確認しておきましょう。
ポイント
- 受験票は親子でそれぞれ持ち、クリアファイルなどに入れておく
- スマホに受験票ファイルをダウンロードしておく
- 受験票以外に必要な書類がないか、募集要項を確認しておく
文房具
文具ひとつで、安心は大きく変わります
当日の忘れ物は、本当に多いんです。
普段は落ち着いている子でも、“本番”だけは別もの。
あるお友達は、試験中に「これまで一度も鳴ったことのない腕時計のアラーム」が突然鳴ってしまい、試験監督に没収されてしまったそうです。
結局、残りの科目の時計なしで受験することに…。
教室には壁掛け時計がなく、試験中とても不安だったそうです。
こうしたトラブルは、事前に「起こりうること」として想定しておくだけで、防げるものがほとんどです。
えんぴつは“受験教科 × 2本以上”
鉛筆は、子どもの心を落ち着かせてくれる存在です。
試験中にえんぴつを落としてしまったら
「どうしよう・・・試験監督気づいてくれない・・・自分で拾った方がいいのかな?」
と、頭の中がそれでいっぱいになってしまうこともあります。
実際、あるお友達は国語の長文問題を読んでいるときに鉛筆を落としてしまい、試験監督に声をかける勇気が出ず、ソワソワ……。
そうしているうちに集中力も切れてしまい、
「あれ?さっきまで何の話を読んでたんだっけ?」
と、読み直すことになってしまったそうです。
貴重な試験時間が、それだけで削られてしまいますよね。
そんなときのために、鉛筆が机の上で転がらないよう輪ゴムでまとめておくのがおすすめです。
ただし、あまりきつくまとめると、お子さんが取り出しにくくなってしまうので、一度一緒に試してみてくださいね。

えんぴつの準備
- 鉛筆:受験教科 × 2本以上(あらかじめ削って整えておく)
- 丸型は転がりやすいので、六角形など安定したものを選ぶ
- 新しい鉛筆や三角形、五角形などの場合、長時間使用しても指が疲れないか確認
- できるだけ一般的で無地のもの(文字入り使用不可の学校があります)
- 小型の鉛筆削り
- 鉛筆の転がり防止に輪ゴム
えんぴつの濃さは好みがありますし、子供の筆圧によっても選ぶ濃さは変わります。
高学年になるとHBやBが多くなると思いますが、筆圧の弱い子は2Bなどを選んであげると答案がくっきりした印象になります。
我が家も基本えんぴつで受験しました。
普段は受験校オリジナルの合格祈願鉛筆や、神社などの合格鉛筆を使っていましたが、全て無地の鉛筆を購入しなおしました。
午前、午後の試験だったり、親が予備を持っておいたりで親子で20本くらい持ち歩いてましたね(笑
今振り返ると、午前中の試験が終わったタイミングで携帯用鉛筆削りで削れば、そこまでの本数は要らなかったかもしれません。
シャープペンシルなら芯替えしておく
最近は、多くの学校が「鉛筆でもシャープペンシルでも可」としています。
シャカシャカと芯を振って出すタイプを禁止している学校もあるため、必ず受験する学校の募集要項を確認してください。
例えば、鷗友学園女子中学高等学校 2026年募集要項では
入学試験に関する注意事項より
※振って芯を出すタイプのシャープペンシルは使用できません。
※合格祈願など文字の書いてある鉛筆は使用できません。
シャープペンシルの準備
- 全て芯を新しいものに入れ替える
- 故障していたり、芯がつまったりしないか動作チェック
- かならず使い慣れた数本用意する
- シャープペンシルが禁止という学校は少ないが募集要項を確認(文字入り使用不可の学校があります)
- 芯が折れにくいシャーペンを選ぶ
- 文字が薄くないか、消しゴムで消したときに跡が残りすぎないかチェック
文字が薄い・消し跡が汚く残る場合は、芯の濃さや硬さが合っていないこともあります。
BやHBが一般的ですが、お子さんの筆圧に合わせて調整してみてください。
また、シャープペンシル派のお子さんでも、万が一に備えて鉛筆も持っていくと安心です。
我が家はえんぴつ受験ですが、普段はシャープペンシルは0.7mmのデルガード、クルトガ0.5mmで、濃さは2Bを使用しており、試験会場にも子供が自分で選んでこの2種類を持っていきました。
結構筆圧が強い方なので、芯が折れやすいのですが固すぎると消しても後が残ってたり、消すのに時間がかかってしまうのであえて芯は柔らかめを選んでましたね。
私個人的には0.7mmのシャープペンシルで書く、答案用紙が一番くっきりハッキリ見えて好きでした。
消しゴムは必ず「試し消し」を
受験会場用に新しい消しゴムを用意されるご家庭も多いと思いますが、本番で使う前に必ず一度試し消しをしておきましょう。
濃い鉛筆で書いた文字を消そうとしたとき、消しカスが黒く伸びてしまって、かえって読みにくくなってしまう種類の消しゴムもあります。
きれいに消そうと何度もこすると、それだけで時間のロスになってしまいますよね。
お気に入りの消しゴムがあるなら、それを使うのが一番ですが、使っている鉛筆やシャープペンシルとの相性もあるので、本番前に必ず一度試しておきましょう。
消しゴムの準備
- 消しゴムは2つ以上
- 初めて使う消しゴムは、必ず試し消しをして使用感を確認
- 小さく丸くなったものは転がりやすいので、本番用には角のある新品を用意
- カバーは外しておく
- 消しカスがまとまりやすいタイプがおすすめ
よく消しゴムを落とすお子さんは、本当に何度も落とします(笑)
普段の様子を思い出して、「よく落とすタイプだな」と感じる場合は、3個以上用意しておくと安心です。
消しカスがバラバラと出るタイプだと、答案用紙の裏側に入り込んで、書くときにボコボコとした感覚になることがあります。
まとまるタイプのほうが、さっと払いやすくストレスが少ないです。
また、カバーを外しておくのは、
- すべての角を自由に使えるようにしておきたいこと
- カバーのロゴや文字が禁止されている場合があること
- 消すときにカバーのズレが気になり集中力が途切れるのを避けること
といった理由です。
定規・三角定規・分度器・コンパス
定規・分度器・コンパスは学校が指示する場合のみ持ち込みするようにしましょう。
必要がないのに持って行ってしまうと、場合によってはカンニングと疑われることもあります。
また逆に、持ち物に三角定規やコンパスが必要な学校もあります。
必ず受験校の募集要項を確認しましょう。
定規などの準備
- 定規のメモリは薄くなったり、消えていないか。
- 三角定規は2つそろっているか、角は折れていないか
- コンパスが壊れていないか
- コンパスの鉛筆(シャープペンシル)の芯はとがっているか
図形の推測防止などの理由から、定規不要の学校も増えています。
フリーハンドである程度図が描ける練習も、日頃からしておけると安心ですね。
時計
はじめのほうでも少し触れましたが、お友達の時計のアラームが試験中に鳴ってしまい、その場で没収になった、という話を聞いたことがあります。
その後の試験は、すべて時計なし。
子どもにとって、時間が分からない状態で解き続けるのは本当に心細いと思います。
また多くの学校ではスマートウォッチ不可、アラーム・電卓・タイマー機能なしなど指定がありますので募集要項などで確認しておきましょう。
使い慣れた時計が一番ですが、アラーム機能のないアナログ時計がいいかもしれません。
電池は前日までに交換し、可能なら予備もひとつ持っていると安心ですね。
時計はいつも両腕に2個つけているお友達もいました。
入試説明会などで事前に受験する教室に時計があるかわかっていればより安心ですね。
時計の準備
- 壊れていないか
- 学校の指定に合った時計か(スマートウォッチや電卓機能なし)
- 電池交換しているか
- 予備の時計を持っていくか
我が家も時計は2つ用意しました。
1つは腕に、1つは机に置いておくタイプです。
机においておくのはどうしてもデジタル式のものやアラーム音がついているものが多かったので、懐中時計っぽいナース時計を持たせました。
上履きと袋
上履きを持参しなければいけない学校が多いので、これも忘れずに持っていきましょう。
もし忘れてしまっても、学校側でスリッパを貸してくれるとは思いますが、スリッパは階段が歩きにくかったり、「自分だけ違う」と感じてしまって余計な緊張につながることもあります。
履き慣れた上履きで、できるだけ“いつも通り”の感覚で教室に入っていけるといいですよね。
1〜2月は寒くて、上履きを洗っても乾きにくいので、数日前には洗って用意しておくのがおすすめです。
雨の日などは外靴が濡れてしまうことも多いので、上履きの袋とは別に、濡れた靴を入れられるビニール袋も一緒に入れておきましょう。
上靴の準備
- 数日前までに洗って、よく乾かしておく
- 上履き入れとは別に、外靴用のビニール袋を用意する
飲み物・補食
持ち物リストに記載がなくても、ほとんどの学校は飲み物の持ち込みを認めています。
緊張で喉もカラカラになったりしますので、是非持たせてあげてほしいです。
指示がある場合は、「休憩時間に所定の場所で飲むこと」が条件になっていることが多いので、事前に確認しておきましょう。
飲み物の準備
- 常温のお茶や水
- カロリーメイト・ゼリー飲料、ラムネなど(学校許可の場合)
お腹を急に冷やさないように、“冷たすぎないもの”がおすすめです。
逆に熱すぎる飲み物は、慌てて飲むとやけどの心配もありますから、ちょうどよい温度にしておきましょう。
ハンカチ・ティッシュ
身だ身だしなみとしてはもちろんですが、意外と多いのが「鼻血」です。
受験会場が暑すぎることはないと思いますが、混雑した電車などでのぼせてしまったり、緊張から血圧が上がってしまうこともあります。
ハンカチとティッシュがあれば、落ち着いて対処できます。
忘れずに持たせてあげましょう。
マスク
これは、今の時期は必須と言っていいと思います。
近くで咳をしている人がいたり、体調の悪そうな人がいたりすることもあります。
数日間にわたる受験日程を考えると、もらえるはずのない風邪や感染症は、できる限りもらわない工夫が必要です。
しかし子供によってはマスクが苦手な子もいます。
まさにウチの子供がマスク嫌いで、塾でも学校でもあまりマスクをつけたがりません。
なんかマスクするとつい、息が止めてしまうだよね。
試験中に、マスクで集中力が途切れたり、息苦しさでパフォーマンスが落ちてしまうようなら、無理に着け続けなくていいと伝えてあげてもよいと思います。
「教室に入るまではマスク、試験中は苦しくなったら外していいよ」など、事前にルールを決めておくと、お子さんも安心です。
エチケット袋
ビニール袋、1枚入れておくだけでも安心です。
決して、緊張や精神的なものからということではありません。
混雑した電車などで暑すぎて、気分が悪くなったりすることがあります。
感染症も多い時期ですから、実際そういうお子さんがいたのを見かけました。
そのとき本当にかわいそうだったのは、体調だけでなく、服が汚れてしまったこと。
車内を汚さないようにと、自分の服で…という様子でした。
「そこまで気にしなくても…」と大人は思ってしまいますが、子どもなりに周りに迷惑をかけまいとしているのだと思います。
正直、「そこまで用意しなくても大丈夫かな」と私自身も感じていましたが、ビニール袋1枚くらいなら荷物にもなりません。
ゴミ袋としても使えますし、持っていって損はないアイテムだと思います。
交通系ICカードとお金
当日、駅でバタバタしなくていいように、事前にICカードの残高をチャージしておきましょう。
また、念のためにお子さんにも少額の現金を持たせておくと安心です。
あと必要なもの
その他持ち物
- メガネ
- 温度調整用の上着
- マフラー、帽子、カイロ
- ジップバッグ(ゴミをいれたり、濡れ防止など)
- 折り畳みの傘
- 段ボールの切れ端(机がガタつくときに脚の下に挟む用。カンニングと誤解されないよう、使う場合は試験監督に一言伝えると安心です)
- 生理用品(女の子の場合)
直前見直しノート
直前に見直すノートやテキストがあると、試験開始までの待ち時間を落ち着いて過ごせます。
「軽く確認するだけ」で済む内容がおすすめです。
- 理科・社会:暗記もの中心
- 国語:漢字・語彙・よく間違えた問題のまとめ
- 算数:図形や苦手分野の“理解し直した”問題だけ
初めて見る問題や、今まで開いたこともない参考書はNG。
かえって不安を増やしてしまうことがあります。
我が家も直前見直しノート作りました。
理科、社会は暗記物を中心にまとめ、国語は今まで間違えた漢字とか、語彙ですね。
問題は算数。
こちらは今まで間違えた図形の問題などを中心に解説付きで貼っていました。
もちろん、その場で分からないと不安になってしまうので持っていく前にやり直して理解した問題だけにしました。
お母さんの持ち物
お母さんの持ち物も、当日の安心に直結します。
持ち物チェック
- 予備の受験票と受験票データ
- 予備の筆箱
- 防寒グッズ(手袋・カイロなど)
- 酔い止め、下痢止め
- スマホ・モバイルバッテリー(待ち時間にスマホ見過ぎて、充電が足りないトラブルも)
- 交通系IC・お金
- 学校の募集要項など(万一の連絡先など)
- スリッパ、外靴をいれる袋
- エコバック(子供の上着を預かったりする場合も)
- 着替えの靴下(雨や雪の日など)
- ビニール袋(ゴミや濡れたものをいれたり、エチケット袋などに)
- 本など(待ち時間に)
- 折り畳みの傘
- 軽食(試験後の子供用)
わが家の場合ですが、試験後の第一声はだいたい「お腹すいた」でした。
脳をフル回転させて糖分が欲しくなるのか、緊張から解放されて一気にお腹が空くのか…。
とにかく、何か食べたい様子でした。
親子で一緒に準備しましょう
どれだけ準備しても、当日はきっと緊張します。
それでも、こうして一つひとつ整えていけば、お子さんは間違いなく落ち着いて本番に臨めます。
そして、一緒にこれまで伴走してきたお母さんが“いつもの笑顔”で一緒に準備してくれれば、お子さんにとって最大の安心になります。
どうか、当日が穏やかで、お子さんの力がまっすぐ発揮できる一日になりますように。
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