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中学受験の出願写真はどこで撮る?

中学受験用 出願写真(証明写真)はどうする

― 背景と服装で変わる“印象”と、我が家の体験から伝えたいこと ―

「そろそろ出願写真、どうしよう…」
そう思うだけで、心のどこかがソワソワしてしまいますよね。

たった一枚の写真なのに、服は何を着せるべきか、背景は白なのか、水色でもいいのか、そもそもスマホで撮っても良いのか…。
わからないことが多くて、不安がじわっと広がります。

でも、まずいちばん初めにお伝えしたいのは、出願写真で合否は決まらない ということ。

写真は、学校側が本人確認のために使うものであって、点数や評価が変わるわけではありません。
実際、同級生にも「家の白い壁の前でスマホで撮った写真」で問題なく出願し、そしてしっかり合格された方がたくさんいらっしゃいます。

だからこそ、必要以上に気負わなくても大丈夫です。

そのうえで、「せっかく撮るなら親子ともに安心できる一枚にしたい。」と思いますよね。
その気持ち、ものすごくよくわかります。

だから今回は、中学受験の出願写真を、できるだけストレスなく準備するためのポイント を、ママ目線でまとめてみました。
小さな不安がふっと軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

いまの主流は“WEB出願”。スマホ写真OKの学校も増えています

ここ数年で一気に進んだWEB出願。
プリント写真を指定のサイズに切って、願書に貼り郵送する時代から、いまはmiraicompassなどのWEB出願サービスでスマホで撮った写真を出願サイトアップロードすればよいという学校もかなり増えました。

とはいえ、学校ごとにルールはまちまちで、「写真館で撮影したもの」と指定がある学校もあれば、「背景は白のみ」カラー指定「スナップ写真は不可」と書いてある学校もあります。

まずは、志望校の出願要項をしっかり確認すること。
ここが最初の安心ポイントになります。

撮影場所でどれくらい違うの?

― 写真館・スタジオ・スマホ・証明写真BOX、それぞれの“雰囲気” ―

写真をどこで撮るか。
実はこの選択で、仕上がる印象がずいぶん変わります。

写真館・フォトスタジオ

プロカメラマンがいるスタジオ。
受験・就活対応の専門スタジオは、光の当たり方や姿勢の角度、髪の出し方、表情の作り方まで丁寧に整えてくれます。
WEB出願用のデータも即日受け取れるし、写真の印刷(現像)もスピーディに出来ます。

我が家も中学受験の写真は、証明写真や就活、オーディション用写真を取り扱う専門のスタジオにお願いしました。
打ち合わせの段階から本当に細かく寄り添ってくださり、髪を耳にかけると明るく見えるか、ハーフアップの毛先を前に流すか後ろにするか、背景の色は白・水色・グレーでどれが子どもに似合うか…。
スタッフの方がまるでスタイリストさんのように一緒になって考えてくれたんです。
撮影時も少しうつむき加減から、少しずつ顔をあげていきベストな角度を探してくれたり、「ゆっくりでいいよ」「その表情すごくいいね」など、優しい声をかけてくださいながら、よい表情が引き出されるまで時間をかけてくださいました。

完成した一枚は、思わず「ちょっと賢そうに見えすぎる?」と思うくらい、素晴らしい仕上がり。
親としてはもちろん嬉しかったけれど、何より子ども自身が「この写真好きかも」と言って、受験票を誇らしげに持っていたのが印象的でした。

一方で、ちょっと苦い経験もあります。
英検用の写真を近所の写真館で撮ったときのこと。
どこか古めかしい写りで、「え、今どきこんなに画質が荒いってことある…?」と驚くほどでした。
後から思うと、お店の機材がかなり昔のものだったのかもしれません。

この経験を通して、“写真館”と一言でいっても、仕上がりにはお店ごとに大きな違いがあるんだな…と実感しました。
撮影をお願いする前に、レビューやサンプルをチェックしておくと、イメージがつかみやすくなります。

チェーンの写真館は比較的新しい機材を使っていることが多く、補正や仕上げの工程が整っているところも多いので、はじめての方でも利用しやすいかもしれませんね。

スマホで自分で撮影

そしてもうひとつ、最近の主流である“スマホ撮影”。
明るい部屋、証明、白い壁、影の出ない位置……
この3つさえ押さえれば、最近のスマホのカメラは大変優れてでも十分きれいに撮れます。

「何度でも撮り直せるから、うちの子はスマホのほうがリラックスできた」
そんな意見もよく聞きますし、実際自分で撮影した写真で受験されたご家庭も多いです。
何より、安い(タダ)!
最近は証明写真アプリなども進化しており、背景の削除や背景色の選択、肌感やシミなどの補正。
着ている洋服なんかも、選択すればスーツなどに自動で着替えさせてくれたりもします。
また、WEB出願用に写真サイズをリサイズしてくれるので便利です。
ただアプリはあくまで合成なので、え?これアプリなの?って驚くくらい自然に仕上がることもありますが、浮いてみえることも多々あります。
何度か試して、ベストな1枚にするためには少し慣れと時間が必要です。

駅やコンビニの証明写真BOX(スピード写真)

どうしても急いで必要になったとき、駅やコンビニの証明写真BOX(スピード写真)に駆け込むケースもありますよね。
簡単な肌感補正サービスや背景色の選択、データ受け取りなどとても便利ではあるのですが、小学生の場合、座高に対してカメラ位置が高く、見上げた角度になりがちで、仕上がりが安定しないことが多いです。
ウチの娘の場合、やっぱり1人でBOX入ったためか、なんだか落ち着かなかったみたいで表情もいまいちでした。
本番用というよりは「予備の1枚」として考えておくと安心です。

いつ撮影したらいい?

出願写真は 秋(9〜11月頃)に撮るのがもっとも安心 です。
夏が終わると子どもの表情が落ち着き、自然な雰囲気で写りやすくなりますし、出願直前の慌ただしさに巻き込まれず、ゆっくり撮影できます。
出願最終日近くなると、冬の追い込み時期なのでテストや塾の予定が詰まり、どうしても表情が硬くなりがち。
撮り直しが必要になったときも、秋なら十分に間に合います。

また、学校によっては「3か月以内」などの指定があるため、必ず出願要項も確認しておきましょう。

写真スタジオでの撮影の場合、11月以降は中学受験だけでなく高校受験用の証明写真や七五三などの予約も多く、ギリギリだと予約が取れない場合もあります。
親子ともに落ち着いて臨めるタイミングを選びましょう。

撮影前の準備は?

出願写真って、いざ撮ろうと思うと「……あ、これ忘れてた!」が意外と多いんです。

ちょっとした準備を前日にしておくだけで、当日のバタバタしません、ママの心もラクになります。

服装

前日のうちに
・白のシャツ or 襟付きブラウス
・紺か黒のカーディガンや上着
・しわが出ないようアイロン
・毛玉チェック
を整えておくと安心。

写真は想像以上に洋服の細部が写るので、しわ・毛玉・首元のヨレ は当日慌てないためのポイントです。

髪型

髪型は“光で影ができない”配置にしておく

撮影の直前に慌ててセットすると、前髪が重くなったり、横の髪が顔にかかったりします。

前日に「耳を出すか」「前髪は流すのか」「結ぶのか」だけでも決めておくと、当日スムーズ。
女子の場合、前髪の影が眉の上に落ちると暗く見えるので、軽く整えておくだけで写真写りがぐっと良くなります。

男子の場合、受験前の忙しい日々で散髪できず、髪の毛が伸び放題に伸びてることもありますのでカットに行く日も予めスケジュールしておきましょう。

子どもに軽く説明しておく

写真撮影って、意外と緊張するんです。
ましてや、出願前にテンパりまくっているママがいきなり「今から写真撮るよ!」って言ってきたら、子供の方は気持ちの準備ができず撮影中ムスっとした表情‥‥。
またいつも写真を撮る時は「笑って」って言われてるのに、「もっと真顔で」「動かないで」と言われると困った顔になったり・・・。

前日に「明日、出願用の写真撮るよ」「やさしい顔でいいんだよ」「プロの人が教えてくれるから大丈夫だよ」
とひと声かけておくだけで、気持ちが整い、撮影がスムーズに進みます。

当日は“ちょっとだけ余裕のあるスケジュール”に

写真は、急いでいると必ず顔に出ます。
撮影の直前に食事や塾の予定が詰まっていると、気持ちが落ち着かないままカメラの前に立つことになりがち。

家を出る準備も含めて15分だけ余裕があると、驚くほど表情が違います。
余裕をもったスケジュールを立ててください。

スマホ撮影なら、当日の“光チェック”だけは必須

自宅でのスマホ撮影を予定しているなら、前日に「いちばん明るい場所」を探しておくと便利。

当日にバタつかず、スムーズに撮れます。
・窓からの自然光が入る
・影が出ない
・背景が白い
この3つが揃うだけで、プロ並みに仕上がります。

背景や服装で“変わる印象”

背景や服装によって印象がどれほど変わるかを、比較してみました。
これが正解っていうのはありません。好みもありますし、その子に合った服装や髪型が一番だと思います。
ここでは「どれくらい変わるか」という“イメージの目安”として、自宅撮影の参考や服装の参考としてください。

比較サンプル画像

髪型

髪をおろす、肩の前に出す、髪は肩の後ろにする、ひとつくくりにするなど印象が変わりますね。

背景

白いブラウスに白背景を合わせてしまうと、色が同化してしまい、輪郭がぼやけた印象 になることがあります。
背景を水色やグレーにすると服とのコントラストがつき、顔まわりがはっきりして、表情もきれいに映る のでおすすめです。

服装

白いブラウスの形や、上着の着用でも印象は変わります。
白背景を使う場合は、ブラウスの上に紺や黒の上着やカーディガンを軽く羽織るだけで、印象がぐっと引き締まります。
やはり白のブラウスがないと、ちょっと暗い印象になるかもしれませんね。

自宅撮影での注意

照明が白熱灯や夜間の場合、写真全体が少し黄みがかって写ることがあります。
背景を削除しても、被写体には色味は残ってしまい、写真だけが浮いたような仕上がりになることも。
もし写真に黄みが出た場合は、証明写真アプリやパソコンのソフトで、背景や明るさ・色味をほんの少し整えてあげるとバランスが良くなります。
※サンプルは着替えもさせてみました。

男の子のサンプル

やはり白いシャツ1枚の場合、さわやかですが少し背景に色があったほうがよいと思います。

背景の違い

  • 白背景:無難。清潔。でも顔が平坦に見える子も
  • 水色背景:肌トーンが明るく柔らかい印象に
  • グレー背景:知的・落ち着いた印象。スタジオでも人気

服装の違い

同じ子でも、襟の形や色の違いだけで“きちんと見えたり”“柔らかく見えたり”と、受験写真との相性がはっきりと出るところなんです。

まず、白い襟付きのシャツやブラウスは王道。
顔まわりが明るくなり、清潔感もしっかり伝わるので、どの学校にも安心して使える組み合わせです。

そこに紺のカーディガンを重ねると、優しさや落ち着きが加わり、全体がまとまりやすくなります。写真を見たときに「バランスがいいな」と感じやすいのも、この組み合わせならでは。

反対に、襟のないトップスは柔らかい印象にはなるものの、写真だと少しぼやけて見えてしまうことがあり、受験用としては難しいケースもあります。シンプルだけれど“受験写真らしさ”が少し弱くなる印象です。

そしてもうひとつ、意外と良いのが ジャケット
紺・グレーなど落ち着いた色味のジャケットは、きちんと感が一気に高まり、知的な雰囲気が強く出る ので、スタジオでもよく使われる組み合わせです。
小学生にジャケット?と思うかもしれませんが、サイズ感さえ合っていれば写真映えはとても良く、お顔も引き締まって見えます。

写真で合否は左右されません

大事なのでもう一度。

写真の写りが合格に影響することはありません。

本人確認のためのもので、完璧である必要はありません。
実際、スマホ撮影で合格されたご家庭は本当に多いです。

ただ、「この写真、いいなぁ」と親子で思える一枚だと、出願時の気持ちがふっと整うこともあります。

あなたの家庭に合った方法が、いちばんの正解です。
そのためにも出願時に慌てなくてようにしっかり準備していきましょう。

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