入試データ・対策

中学受験 入試直前に気をつけたいケガと健康管理

入試直前に気をつけたいケガと健康管理

試験本番を“万全の体”で迎えるために。

中学受験の本番が近づく冬。
ここまで頑張ってきた子どもたちの姿を見守りながら、親として願うことはただひとつ——
入試日元気な体で試験会場へ向かわせてあげたい」。
勉強は積み重ねられますが、ケガや体調だけは、努力だけではどうにもならない部分があります。

骨折した子供のイメージ

わが家の子は骨折経験はないものの、受験会場にて高いの確率で、ギプスや松葉づえの子を見かけました。
足なら、「(ケガは全然良くないけど)足で良かったね~」、腕なら「えんぴつ持てる?大丈夫?」っと心の中で話しかけてました。
こんな状態で試験に臨むなんて、本当に大変だろうな…。子供の気持ち、親御さんの気持ちを考えると胸が締めつけられます。

そして、それを自分事として考えてみると、“受験直前のケガ予防は、想像以上に重要なんだ” と気づかされました。

ここでは、小学生がケガしやすい現実をデータとともに紹介しながら、家庭でできる予防策や、冬の体調管理について、実体験を交えてお話しします。

小学生の骨折は「珍しくない」——数字が教えてくれる現実

まず知っておきたいのは、小学生〜18歳までの子どもが、どれほど骨折を経験しているかという現実です。

0〜18歳までに骨折を経験した子の割合は21.4%。男子は24.0%、女子は14.4%。
思っている以上に、骨折は身近な出来事なんですね。
参考:保健師・前川美奈「子どもの骨折経験」
https://www.hws-kyokai.or.jp/qccfctao/649_1

新潟市の小中学生を対象に、約38万人分のデータから 男子は100人中2.41人、女子は1.48人 が一年間に骨折を経験していることが分かっています。
数字だけ見ると少ないようですが、学校の一学年に数名はいる計算です。

参考:新潟大学医学部保健学科 外傷疫学研究
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/record/6003/files/h29nmk804_a.pdf

公的データでも、「小中学生の外傷において、骨折が占める割合は非常に高い」としています。

参考:日本スポーツ振興センター(学校安全データ)
https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/gaishou02.pdf

これらの数字を知ると、“受験会場にギプスの子がいるのは、決して珍しいことではなかった”と気づかされます。

学校でのケガが起きる“典型的な場面”

学校でのケガは、どちらかと言えば「体育」や「休み時間」のように、子どもたちが伸び伸びしている時間に起こります。
とくに12〜1月は寒さで身体が動きにくく、手足の感覚が鈍るため、ケガが増える時期だそうです。

ケガが起こる場面

  • サッカーで接触したり、滑って転んだとき
  • 跳び箱の着地で手をつく
  • 鉄棒やうんてい、遊具からの落下
  • 鬼ごっこで方向転換をした瞬間の捻挫
  • ふざけあいでヒートアップしたとき
  • 冬でも思い切り校庭を走る男子

「危険な遊びをしていたわけではなく、“いつもの遊び”の延長で起こる」ということがほとんどです。

見落とされがちだけど“突き指”も受験に大きく影響する

骨折ほどではなくても、受験に響くケガがあります。
その代表が ドッジボールやボール遊びでの突き指

突き指は軽傷に見えますが、実は書く動作に大きく影響します。

突き指の影響

  • ペンを握ると痛む
  • 細い線が書きづらい
  • 力が入りにくく文字が乱れる
  • 指の使用する時間が長くなると痛みが増す

たとえ小指でも、書くときの支えになっています。
薬指でも曲げることができなくなれば、えんぴつは非常に持ちづらくなります。
受験本番で“痛む指と向き合いながら書く”ことは、想像以上にストレスです。

ケガをしやすい子には“傾向”があると言われている

学校の先生や運動コーチに聞くと、ケガをしやすい子には、ある程度の特徴があるそうです。

ケガをしやすい子の特徴

  • 勢いで走り出す
  • スピードを止められない
  • 友達とふざけやすい
  • 高い場所が好き
  • 「あと1回だけ!」でケガする
  • 好奇心が強くて、慎重さがほんの少しだけ足りない

小学生の男の子、そのままの姿ですね(笑

こうした特徴が“悪い”わけではなく、むしろ元気で活発な証拠。
でも受験直前だけは、すこしだけ慎重になってほしい時期です。

ギプス生活の大変さは、大人でもつらい。子どもならなおさら

我が家幸いにも、子どもがギプス生活をしたことはありませんが、同級生がきき腕を骨折したとき、その大変さを間近で見ました。
腕の骨折だけど、手首・親指と人差し指の間をギプスで固められていましたので、本当に学習も通塾も大変そうでした。

腕骨折のギプス生活

  • 基本、何事も片手でやる
  • 自転車に乗れないので、親が送迎
  • 文字が早く書けない。
  • 教科書を押さえる、プリントをめくるなど細かい動作がしにくい。
  • 上着を着る、脱ぐも1人で無理な場合もある。
  • 荷物を持つ、リュックを背負うも一苦労。

塾での様子だけでもこんな感じ。
おウチでの生活はもっと大変だったと想像できます。

我が家も、主人が骨折>入院・手術(ボルト入れる)>ギプス生活>入院・手術(ボルト外す)をした経験から、骨折・ギプス生活の大変さを理解しています。
お風呂に入るだけでも本当に苦労していました。

ギプス部分を濡らさないようにビニールでぐるぐると巻いて、隙間がでないようにガムテープなどで補強して…。
普通なら数分で終わる入浴準備が、毎回小さな作業の連続でした。

階段も危険、寝る姿勢も限られる。
大人でもこれだけ大変なのだから、小学生にとってはどれほどの負担だろう、と感じました。

だからこそ、試験前のケガは絶対に避けたいですよね。

“たったひと声”が予防になることもある

ケガ予防は、特別なことをしなくてもよい場合があります。
一番効果があるのは、実は親のやさしい声かけです。

声かけポイント

「寒いから、ゆっくり動いてね」
「体育で無理しないでね」
「ふざけすぎないようにね」
「今日は気をつけて遊んでね」

こんなひと言が、子どもの頭の片隅に残り、危ない瞬間にブレーキになってくれることがあります。

大ケガは、ほんの数秒の油断で起きます。

受験前の冬は、その“数秒”を減らしてあげるためにも、親の声かけが自然な安心につながるのだと思います。

冬の“鼻・咳・感染症”との向き合い方

ケガと並んで、受験生にとって避けられないのが冬の体調トラブルです。

うちの子は気管支が弱く、季節の変わり目や乾燥に影響されやすいタイプでした。
熱は出ないけれど、鼻づまりが続き咳も出ることがあるため、冬はいつも気をつかっていました。

みんな体調に気を付けている時期に塾の教室内で咳が出ると、周りの視線が気になってしまうこともありますが、実際にはどの子も咳や鼻の音がしていて、ある意味“冬のいつもの風景”です。
(子供の塾では12月からはみんなマスクをして自己防衛してました)

とはいえ、症状を悪化させない工夫はしたいところです。

冬の鼻づまりは“学習にも”影響する

鼻づまりは、ただ不快なだけではありません。
集中力や睡眠にも影響すると言われています。

鼻づまりによる影響

  • 酸素をしっかり取り込めず集中しづらい
  • 口呼吸になり、のどが乾いて咳が出やすい
  • 夜に何度も目が覚めて睡眠の質が下がる
  • 朝の目覚めが悪くなる
  • 暗記の効率が落ちる

受験直前は、暗記や演習など“集中する勉強”が増える時期。
だからこそ、鼻の状態を整えてあげることが、学習環境を整えることにもつながります。

スチーム吸入器は、わが家の冬の必需品だった

我が家で導入してよかったものの一つがスチーム吸入器 (蒸気で鼻やのどを潤すタイプ)。
薬が入っていない蒸気だけを吸って、はたして効果があるのか?っと半信半疑でしたが、買って大正解!

スチーム吸入器の効果

  • 鼻が通りやすくなる
  • のどが潤って咳が出にくくなる
  • 呼吸が楽になる

いつも、鼻づまりからの長引く咳という流れだったのですが、スチーム吸入器 はその悪い流れを断ち切ってくれる“救世主”でした。

我が家が使っていたスチーム吸入器

他にも持ち運びできたり、薬を入れられたりと色々種類があるようです。

毎日の小さな習慣が免疫の土台をつくる

体調管理に“これさえしておけば絶対平気”というものはありません。
だからこそ、我が家では日々の小さな積み重ねを大切にしていました。

  • ヤクルトやR-1(本当に効果あるのか分からないけど家族全員で飲んでた)
  • ヨーグルト
  • みかん・りんご・いちごなどの果物
  • スープで体を温める
  • 夜は早めに休む(22時半までには就寝)

これらは派手な対策ではありませんが、「今日は大丈夫かな」という不安を減らしてくれました。

それでも、うちの子は年末に軽い風邪をひいてしまい、直前模試で撃沈…。
本当に体調管理って難しいです。

感染症は避けられないからこそ、“基本”がいちばん効果的

冬は、ノロウイルスのような胃腸炎や、風邪、ウイルス性の咳など、避けがたい感染症が増える季節です。

実際、同級生の中にも、ノロのような症状で何日も寝込んでしまった子がいました。
受験直前に体調を崩すつらさを知っているからこそ、家庭での小さな習慣が大切だと思います。

基本の対策

  • 帰宅後の手洗い・うがい
  • 電車や塾ではマスク
  • 帰ったら着替える
  • 部屋の換気
  • 睡眠をしっかり確保
  • 湿度を40〜60%に保つ

特別なことはできなくても、こうした基本の積み重ねが、その子の健康をまもる力になります。
そして、
調子を崩しそうなときは無理をさせずに休ませる。
これが一番大切だとおもいます。

本番で実力を発揮するためには、実力 × 健康 × 平常心
この3つがそろうことがとても大切です。

どうかこの冬、あなたとお子さんが、安心して本番の日を迎えられますように。

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